ClickFlare MCPとLanderLab MCPをHermesに接続して、Metaのリードを計測する方法
Hermesシリーズの第2回です。ClickFlare MCPとLanderLab MCPをHermes Agentに接続し、ClickFlareでのMetaキャンペーン作成をHermesに任せます。その間にポストバックを設定し、テストリード1件で動作を確認します。
Metaのトラフィックを受ける準備が整ったLanderLabのページがあるとします。最初のクリックが来る前に、誰かがトラッカー側の作業を済ませなければなりません。オファー、トラフィックソース、キャンペーン、そしてMetaのマクロが並んだ計測リンクです。さらに、LanderLabからのポストバックと、すべてが動くことを証明するテストリードも必要です。
このチュートリアルでは、その作業の大半をClickFlare MCPとLanderLab MCP経由でHermes Agentに任せ、すべてTelegramのチャットから行います。このシリーズの第1回の続きで、そこでは同じエージェントがイタリア・プラートの歯科インプラントクリニック向けに、2つのバリエーションを持つクイズページを作りました。
この実行は2026年6月に録画したものです。その後LanderLabはMCPサーバーの接続方法を変更したため、ステップ1では録画時の方法ではなく、現在の方法を紹介します。
セットアップ全体は次の7ステップです。
- ブラウザでの1回限りのログインで、LanderLab MCPをHermesに接続する。
- APIキーでClickFlare MCPを接続し、コマンドを承認してリロードする。
- 直近30日のキャンペーン概要を依頼し、接続が実際のデータを読めることを確認する。
- 毎日午前9時のブリーフィングをTelegramにスケジュールする。
- HermesにページをClickFlareのオファーとして追加させ、Metaキャンペーンを作成させる。
- LanderLabにClickFlareのS2Sポストバックを追加する。
- テストリードを1件送信し、4か所を確認する。
始める前に必要なもの
- Telegramボットが稼働しているHermes Agent。Hermesは、Nous Research発のオープンソースのAIエージェントで、自分のパソコンやサーバー上で動作します。
- LanderLabのGrow、Scale、またはEnterpriseプラン。これらのプランにはAPIとMCPへのアクセスが含まれます。
- ClickFlareのアカウント。
- 公開済みのLanderLabページ。私たちのページは、1つのURLで2つのクイズバリエーションを50/50で振り分けています。
- Hermesが動いているマシンのターミナルへのアクセス。ログインの手順で1回使います。
MCPはModel Context Protocolの略で、AIエージェントが別のアプリのツールを使えるようにするオープン標準です。LanderLabとClickFlareはどちらもMCPサーバーを運用しています。Hermesがこの両方に接続すれば、1つのチャットでClickFlareのレポートを読み取り、両方のアカウントを変更できます。
ステップ1:ログインでLanderLab MCPを接続する
6月の録画では、APIキーをチャットに貼り付けてLanderLabを接続しました。LanderLabはその後、この方法を置き換えています。LanderLabのチェンジログによると、2026年9月1日にLanderLabはMCPサーバーを、https://api.landerlab.dev/mcpでのブラウザログイン(OAuth)方式に移行しました。APIキーは、REST APIの直接呼び出し専用になっています。
Hermesの設定に、/api/v2/mcpを指すLanderLabのエントリがまだ残っている場合は、削除して新しいものを追加してください。ログインを使うサーバーについては、HermesのMCPガイドで解説されています。手順は次の4つです。
- Telegramで、
landerlabという名前のMCPサーバーを、URLhttps://api.landerlab.dev/mcpとauth: oauthを指定して追加するようHermesに依頼します。これらの行を~/.hermes/config.yamlに自分で追加してもかまいません。 - Hermesが動いているマシンで、
hermes mcp login landerlabを実行します。 - 表示されたリンクを開き、LanderLabにログインして「Authorize」をクリックします。
- Hermesがサーバー上で動いている場合は、ログインを自分のパソコンで行います。そのあとブラウザが最終的に表示したアドレスをコピーし、Hermesから求められたらターミナルに貼り付けます。
チャット履歴にキーが残らないことが、本当のメリットです。LanderLabのMCPページでは、Claude、ChatGPTなどのチャットアプリにも同じログイン方法が紹介されています。
ステップ2:APIキーでClickFlare MCPを接続する
ClickFlareのMCPサーバーは、現在もAPIキーを使います。ClickFlareで「Settings」、続けて「API Keys」を開き、「Create API key」をクリックします。エージェントの名前を付け(私たちはhermes-tutorialを使いました)、「Generate」をクリックしてキーをコピーします。ClickFlareがキーを表示するのは1回だけです。

次に、Telegramで、キーを下に貼り付けたメッセージをHermesに1通送ります。
下のAPIキーを使って、ClickFlareへの新しいMCP接続を作成してください。
サーバーのURLは伝えていません。Hermesはhttps://mcp.clickflare.com/mcpを自分で補い、設定にエントリを書き込み、テストして、その時点で37個のツールで接続できたと報告しました。私たちの環境では、以前のタスクでトラッカー用のスキルが作られていたことも助けになりました。URLを聞かれた場合は、ClickFlareのMCPドキュメントに載っています。
Telegramに貼り付けたキーはチャット履歴に残りますし、ClickFlare自身のAPIページも、シークレットキーを決して共有しないよう案内しています。接続できたらメッセージを削除してください。より安全にするなら、キーは~/.hermes/.envに保管し、HermesのMCPガイドにあるとおりconfig.yamlから${VAR}の形で参照します。
コマンドは承認しますが、警告は読みましょう
Hermesは、自身の設定を変更するコマンドを実行する前に確認を求めます。Telegramでは、4つのボタン(Allow Once、Session、Always、Deny)が付いたカードとして表示されます。

私たちのカードは6月にLanderLabを接続したときに表示され、本物によく似たドメインに関するセキュリティ上の注意が付いていました。Hermesは、Tirithというスキャナーでコマンドを検査します。.dev、.app、.zip、.mov、.runで終わるドメインはすべて警告されます。これらの末尾がファイル名に見えてしまうことがあるためです。この警告は一律のもので、api.landerlab.devはLanderLabの正規のAPIアドレスです。
Alwaysをタップする前によく考えてください。Hermesのセキュリティドキュメントによると、そのコマンドのパターンが許可リストに恒久的に保存され、似たコマンドは確認を求めなくなります。私たちはAlwaysをタップしました。新しいエージェントでは、Allow OnceかSessionにしておく方が安全です。新しいバージョンのHermesではカードの文言が変わっていますが、ボタンは同じです。
テストの前にリロードする
新しいサーバーは、リロードするまでチャットに表示されません。Hermesは接続のたびに、そのことを知らせてくれました。録画では毎回リロードするようアドバイスしていましたが、これはキャッシュされたツール一覧のせいで、新しいツールが動かなくなることがあるためです。Telegramで/reload-mcpと入力します。

私たちのリロードでは、5つのサーバーから241個のツールが報告されました。この合計には、このHermes環境が接続済みだったAhrefsなど、ほかのサーバーも含まれます。
ステップ3:ClickFlare MCPに30日間の概要を依頼する
まずは読み取り専用の質問から始めます。接続が動作していることを確認でき、アカウントには何も変更を加えません。私たちは次のように送りました。
直近30日間のキャンペーンの概要を見せてください。役に立つインサイトと、注意すべき点も教えてください。
エージェントがClickFlareの複数のエンドポイントを呼び出す必要があるため重い依頼ですが、それでも1分以内に答えが返ってきました。

返信は、アカウント全体の合計から始まりました。訪問数、クリック数、コンバージョン、収益、コスト、利益、ROI、平均CVR(コンバージョン率)、EPV(訪問あたりの収益)です。続いてキャンペーンを種類ごとにまとめ、それぞれに「要整理」などの短い評価を付けていました。このアカウントのキャンペーンはテスト用なので、数字はデモとして読んでください。
次に出てきたのがインサイトで、読む価値があるのはこの部分です。オーガニックトラフィックがアカウントを支えていること、有料ソーシャルはトラフィックがあるものの転換の採算が弱いこと、リターゲティングは有料チャネルの中で最もROIが高いことが示されました。
また、小さなテストが長く続いていることがノイズになっていること、モバイルのクイズページはスクロールせずに最初の質問が見えるようにすべきことも指摘されました。これらのテストキャンペーンについては、正確な分析でした。
ステップ4:ClickFlareの毎日のブリーフィングをスケジュールする
次に、このレポートを、依頼しなくても届くものに変えます。私たちは次のように送りました。
キャンペーンの毎日のブリーフィングレポートを作成してください。毎日午前9時に実行してください。含める内容:キャンペーンの概況、勝ちと負けの上位、役に立つインサイト、異常値や傾向。
Hermesはcronジョブ、つまり決まったスケジュールで実行されるタスクを作成しました。返信には、ジョブ名、初回の実行、スケジュールが書かれていて、スケジュールは私たちのタイムゾーン(Europe/Tirane)で09:00でした。配信先は同じTelegramのチャットです。

その返信の最後の行を読んでください。Hermesは、スケジュール実行でもClickFlare MCPのツールを使えるように、toolsetの制限を外しました。最初のブリーフィングが空で届いた場合は、まずこの設定についてHermesに聞いてみてください。
価値があるのは異常値の検出です。夜のうちにコンバージョン率が急落した、トラフィックソースが転換しなくなった、ランディングページが壊れた、といった点をブリーフィングで指摘させましょう。ClickFlareにログインして同じ集計レポートを作り直すのではなく、午前9時にTelegramで読めます。
壊れたページは午前9時より前に見つけたいものなので、ランディングページの監視ルーティンも併せて用意しておきましょう。
ステップ5:HermesにClickFlareでMetaキャンペーンを作らせる
まず、ClickFlareの用語を1つ。オファーとは、コンバージョンが起きるページのことです。リードはLanderLabのページ上で自分たちが集めているので、そのページがオファーになります。手前にプレランダー(ウォームアップ用のページ)を置く場合は、ClickFlareではプレランダーがランディングページ、このページがオファーのままになります。
プロンプトは、あえて曖昧にしました。
先ほどLanderLabで作成したランディングページ(ページのURL)を、オファーとしてClickFlareに追加してください。Metaからこのオファーに流すキャンペーンにトラフィックを送りたいです。キャンペーンと必要な設定をすべて整えて、計測リンクを送ってください。
約2分後、HermesはClickFlare MCPを使って3つのものを作成していました。
- Meta Ads用のトラフィックソース。
- ページのURLに
?cf_click_id={cf_click_id}を付けたオファー。ClickFlareがクリックIDをページに渡せるようにするためです。 - リダイレクト計測を使うキャンペーンと、Meta用の計測リンク。

計測リンクは、Meta広告の遷移先URLとして設定します。このリンクには、{{ad.id}}、{{adset.name}}、{{placement}}など、Metaの動的URLパラメータのうち8つが含まれています。Metaがクリック時にこれらを埋めるため、ClickFlareは広告、広告セット、キャンペーン、配置、サイトごとにレポートできます。
Metaのドキュメントにある注意点が1つあります。名前系のパラメータは、広告が最初に公開されたときの名前を渡します。広告名をあとから変更しても、レポートには古い名前が残ります。
リダイレクト計測では、クリックをまずClickFlareに送ります。ClickFlareがクリックを記録してから、URLにクリックIDを付けた状態で訪問者をあなたのページに転送します。ClickFlareは、トラフィックソースが対応している場合にこの方法を推奨しています。もう1つの方法である直接計測は、ページ上のスクリプトに依存します。
チェック結果と、最後の警告を読む
返信する前に、Hermesは公開中のページを確認しました。ページがcf_click_idを読み取り、ClickFlareのコンバージョン用エンドポイント/cf/cvを呼び出し、リードフォームが送信されたときにイベントを発火することを確認しています。このClickFlareのコードは、エージェントに追加を頼んだ第1回で入れたものです。
続いて、この実行で最も役に立った一文が出てきました。コスト計測が「未計測」に設定されていたため、ClickFlareは訪問数、リード、収益は記録しますが、Metaの広告費は記録しません。Metaのコストを連携またはインポートするまで、コストは$0と表示され、ROIは意味を持ちません。最初のレポートを誰かが読む前に直しておきましょう。
リダイレクトを確認するには、新しいブラウザウィンドウで計測リンクを開きます。ブラウザはCookieを保持するため、毎回同じバリエーションが表示されます。新しいブラウザなら、もう一方のバリエーションに振り分けられることがあります。
ステップ6:S2SポストバックでLanderLabのリードをClickFlareに送る
S2S(サーバー間)ポストバックは、フォームが送信されたときにLanderLabのサーバーからClickFlareのサーバーへ送る通知です。クリックIDが含まれるので、ClickFlareは訪問者のブラウザに頼らずに、正しいキャンペーンと広告に成果を紐づけられます。この部分は、LanderLabで手動で設定しました。
- ClickFlareでキャンペーンを開き、ポストバックURLをコピーします。
- LanderLabでランディングページを開き、「Integrations」に進んで「Add Integration」をクリックします。
- ClickFlareを選び、連携に名前を付けます。
- ポストバックURLを貼り付け、
/cf/cv以降をすべて削除します。 - クリックIDのURLパラメータを入力します。
- 「Continue」をクリックし、フィールドマッピングはオンのまま保存します。

5番には注意してください。LanderLabのClickFlareポストバックガイドによると、この値はオファーURLのクリックIDパラメータと一致している必要があります。私たちのオファーURLはcf_click_idを使っていたので、入力すべき値はそれです。録画では、フィールドのプレースホルダーであるclickidを入力してしまいました。それでもテストのコンバージョンはClickFlareに届きましたが、それに頼らず、名前を一致させておくことをおすすめします。
マッピング画面では、リードの詳細がClickFlareのカスタムパラメータに渡されます。ランダーのURL、バリエーションID、リードID、ClickFlareのクリックIDなどが含まれます。LanderLabのガイドでは、追加パラメータとしてct=leadを加えることも提案されています。これによって、ClickFlareがコンバージョンの種類を記録します。
このページは、第1回で作ったTelegramワークフローも実行します。つまり、フォームを1回送信すると、いまは2つの処理が動きます。コンバージョンをClickFlareに送り、リードをあなたのチャットに送ります。
コード不要で、すべてのリードをClickFlareに
LanderLabのページは、フォーム送信のたびに、クリックIDとリードの詳細を付けたS2SポストバックをClickFlareに送ります。
- すべてのページでClickFlareとネイティブ連携
- クイズの回答と非表示フィールドも引き継ぎ
- Grow、Scale、EnterpriseでMCPを利用可能
ステップ7:テストリードを1件送信し、4か所を確認する
プライベートウィンドウで計測リンクを開き、クイズに答えてフォームを送信します。そのあと、次の4か所を順番に確認します。
- Telegram。リードの詳細が入ったワークフローの通知。私たちの場合は数秒以内に届きました。
- LanderLabの「Leads」タブ。リードと、そのリードが見たバリエーション。私たちの場合はバリエーションAでした。
- LanderLabの「Logs」タブ。「Integrations」の下に、ClickFlareポストバックの「200 - OK」の行と、ワークフローの「WorkflowExecuted」の行。
- ClickFlareの「Activity」、「Event Logs」。あなたのクリックIDが入ったConversionの行。ClickFlareはデータをキャッシュするため、キャンペーンレポートは数分遅れることがあります。まずはログを確認してください。

ClickFlareの「Postback Status」タブも確認しましょう。今回の実行では、テストの失敗エントリが表示されていました。原因は、テストリードに入れたダミーの電話番号だと見ています。テストデータは、本物らしく見えるものを使ってください。
避けたいよくある間違い
- LanderLabの古い設定を残している。
/api/v2/mcpを指してAPIキーを使うエントリは、削除してから、ログイン方式で追加し直す必要があります。 - クリックIDの名前が一致していない。LanderLabの「Click ID」URLパラメータは、オファーURLと一致させる必要があります。
- コストなしでROIを見ている。コスト計測がオフだと、利益とROIは実際より良く見えます。
- 習慣でAlwaysをタップする。そのコマンドのパターンが恒久的に許可されます。
- テスト用のキーを残したままにする。キーはエージェントごとに1つ使います。私たちのキーは録画用に作成し、終わったらすぐ削除する予定でした。
- エージェントの確認だけを信用する。ページの確認でわかるのは、コードがあることまでです。データが流れることを証明できるのは、テストリードだけです。
FAQ
ClickFlare MCPとは何ですか?
https://mcp.clickflare.com/mcpにある、ClickFlareのMCPサーバーです。APIキーを使うと、AIエージェントやアシスタントが成果データを分析し、チャットからキャンペーン、オファー、ランダーを作成できます。
MCPサーバーのURLを知っておく必要はありますか?
今回の実行では不要でした。Hermesは、以前のタスクで作ったスキルの助けも借りて、APIキーだけでClickFlareのURLを補いました。LanderLabの現在のログイン方式でのURLはhttps://api.landerlab.dev/mcpです。
MCPを使えるLanderLabのプランはどれですか?
Grow、Scale、Enterpriseです。無料プランでもページの作成と公開はできるので、エージェントを接続したくなったらアップグレードしてください。
Hermesの代わりにClaudeやChatGPTを使えますか?
MCPの部分については使えます。どちらのサーバーも、ClaudeやChatGPTなどのMCPクライアントで動作します。Telegramのチャット、毎日のcronジョブ、承認ボタンはHermesの機能です。
AIエージェントにトラッカーへのアクセスを与えても安全ですか?
与えるアクセス範囲しだいです。エージェントごとにキーを1つ使い、承認はオンのままにして、新しいコマンドにはAllow Onceを選び、古いキーは削除しましょう。
どこから始めるか
まずは読み取り専用の部分から始めましょう。2つのMCPサーバーを接続し、ClickFlare MCPに30日間の概要を依頼して、ダッシュボードと見比べます。数字が一致したら、Hermesにキャンペーンを1つ作らせ、ポストバックは自分で追加して、Metaの予算を動かす前にテストリードを送ります。
エージェントが計測できるページを作ろう
まず無料プランで始め、Grow以上のLanderLab MCPでClaude、ChatGPT、Hermesに接続しましょう。



